この催しは、核による被害の廃絶を目指す民間の団体、「核なき世界基金」が東京 千代田区で開いたもので、専門家や被爆者などが研究成果などを発表しました。
この中でマーシャル諸島で被害の研究を続けている明星大学の竹峰誠一郎教授は、講演で「核実験による被害は人体への影響だけでなく、暮らしていた土地が奪われ文化も破壊されるという側面もあり、『非人道性』ということばだけで理解できるものではない」と述べました。
このあと行われたパネルディスカッションで、長崎の被爆者で医師の朝長万左男さんは、核被害者の援助と被害地域の環境回復のための国際的な基金の設立に向けた議論が核兵器禁止条約の締約国会議で進められていることについて、「核被害者への支援はこれまで個人ごとに考えられてきたが、各地の核被害者に支援を広げるためには大きな枠組みでの取り組みが必要だ」と評価しました。
また、各地の核被害者との交流を続けている広島出身の大学生、高垣慶太さんは「核の被害によって故郷を奪われた人たちをどのようにケアするのかもっと議論が必要だ」と訴えました。
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23/03/2024
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ビキニ事件から70年 世界の核被害について考えるシンポジウム
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